THLストアの車載防災対策ページです。豪雪・豪雨・地震などの災害は車で移動中に起こる可能性があります。 このページでは、車に長時間待機せざるを得ない場合の備えから、車中泊避難の注意点(エコノミークラス症候群など)、車から直ぐに離れなければならない備えについて、実際の災害で起きた事例をもとに徹底解説します。
長時間の立ち往生は全国各地で発生
過去に発生した大雪による立ち往生は最大66時間


収束まで約15時間。

近年は、三重県や滋賀県、広島県など、これまで大規模な立ち往生のイメージがなかった地域でも発生しています。大雪による立ち往生は、雪国だけの問題ではなくなっています。雪による立ち往生は、除雪作業や事故車両の移動などに時間を要することから、収束まで非常に長い時間がかかるのが特徴です。実際、2021年に福井県で発生した立ち往生では約66時間にわたり車が動けなくなりました。
長時間の立ち往生、渋滞は日常的に発生
立ち往生の原因は大雪だけではありません。特に高速道路では事故や渋滞で頻繁に発生しています。
愛知県
トレーラー横転事故で新東名高速が8時間以上通行止め。後続車両はトンネル内で3時間~6時間の立ち往生。
毎年ゴールデンウイークでの渋滞(NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本 公表)
九州自動車道:約40kmの通過に、通常約25分→約2時間30分程度かかる。
東北自動車道:約40kmの通過に、通常約25分→約1時間20分程度かかる。
名神高速道路:約25kmの通過に、通常約20分→約2時間5分程度かかる。
東名高速道路:約25kmの通過に、通常約15分→約1時間程度かかる。
ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの大型連休には、高速道路で大規模な渋滞が毎年発生しています。高速道路では、サービスエリアやパーキングエリアまで10km以上離れている区間も多く、渋滞に巻き込まれると、到着まで何時間もかかります。
車載防災には何が必要?
渋滞・立ち往生で最初に困るのはトイレ
高速道路の渋滞や、長時間の立ち往生で最初に困るのが「トイレ」です。
トイレのあるサービスエリアやパーキングエリアまで距離が短くても、渋滞に遭遇すると何時間もかかってしまいます。
しかし、排泄は生理現象です。我慢して遅らせることはできても止められません。
小さなお子さんや高齢者の場合、長時間我慢を強いることは更に難しくなります。
車載防災は、まずトイレから備えることをオススメします。
車載に適したトイレとは?
市場では、車載防災セットに凝固剤と排泄物の受け袋だけが付いたものも存在しますが、実際に車の中または付近で用を足す状況を想像してください。個室の洋式トイレに座ってゆっくりできる状況ではないはずです。 車載トイレを選ぶ際のポイントをまとめました。
- ●直ぐに使える
- ●小便だけでなく大便用も準備されている
- ●人目を遮るプライバシー対策がされている
- ●臭い対策がされている
次は、これらのポイントをおさえた車載トイレに適したタイプをご紹介します。
携帯用小便トイレ
車載用としては下記のような形状で片手で使えるハンディタイプの小便トイレがオススメです。本体が小便を素早く吸収し、固めてくれます。フタをすれば直ぐに密封完了です。
メリット
- ●本体に凝固剤入りのため直ぐに使用可能
- ●片手で使用できる
- ●臭い対策の密閉ファスナー付き
- ●男女兼用
携帯用大便トイレ
車載用としては下記のような便座を組み立てるタイプや便袋をセットするフレーム枠タイプの大便トイレがオススメです。ある程度のスペースが必要ですが、大便をしっかり便袋で受け止めることができます。
【組み立てタイプ】
- ●普通のトイレに近い姿勢で用を足せる。
- ●繰り返し使用できる
- ●高齢者の方も使いやすい。
- ●密封袋付き。
- ●大きい。狭いスペースでは設置できない。
- ●組み立てに少々時間がかかる。
【フレーム枠タイプ】
- ●収納時から非常にコンパクト
- ●比較的狭いスペースでも使用できる。
- ●便袋を被せるだけ。素早く設置できる。
- ●密封袋付き
- ●座ることができない。
- ●使い切りタイプ
人目を遮るポンチョ
車載用に適したポンチョとしては下記のような特徴のものがオススメです。渋滞や立ち往生の中でトイレをするのは大きなストレスがかかります。ポンチョは必ずトイレとセットで備えておきましょう。
【特徴】
- ●頭から被るだけ。
- ●フード付きで顔を隠せる。
- ●透けない素材。
長時間の立ち往生には「水」と「食料」の備えを
大雪による立ち往生は、数時間でなく数日間にわたって車内待機を余儀なくされるケースが実際に発生しています。こうした状況で欠かせないのが、飲料水と食料の備えです。
水分不足による脱水症は、免疫力を著しく低下させます。寒い環境では喉の渇きを感じにくく、気付かないうちに脱水症になっていることがあるので、こまめな水分補給を行ってください。
車内で長時間過ごすと、トイレを我慢するために水分補給を控えてしまう人が多い傾向にあります。
しかし、水分不足は脱水症を招くだけでなく、長時間同じ姿勢を続けることで後述する「エコノミークラス症候群」の発症リスクを高めるので非常に危険です。
立ち往生が数日と長引けば、体力を維持するための食料も必要になります。寒い時期は体温の維持にエネルギーを消費しやすく、小さなお子さんや高齢者は体調を崩しやすくなるため、すぐに食べられる非常食を備えておきましょう。
車載に適した非常食・保存水とは?
常温保管タイプは品質劣化のリスクあり
車内に非常食と保存水を載せておけば、いざという時に安心ですが、平常時の車内は過酷な環境となっています。
夏場は直射日光の影響で車内温度が70℃を超える高温になることがあります。逆に、冬場の寒冷地では氷点下まで下がることも珍しくありません。
一般的な非常食や保存水は常温(15℃~35℃)保管を推奨しており、このような高温・低温環境での保管を想定していません。そのため、保管期限内であっても中身の酸化、パッケージの膨張、臭い移りなど、品質の劣化が進み、必要な時に食べられないリスクがあります。

耐温度性能が高いタイプを選択
耐温度性能の優れた商品は、包材(パッケージ)も特殊な仕様になっており、外環境の影響を受けず、長期間中身を守ることができます。最近では、-20℃~80℃まで対応した商品も登場しており、氷点下でもパッケージが割れず、高温でも中身が変質しない強靭な包材になっています。

「いざという時に食べられない」状態では、せっかくの備えが無駄になってしまいます。非常食・保存水は、車内の過酷な環境に耐えられるものを選びましょう。
車は「第二の避難所」になる
大規模地震で車中泊避難者が続出
2016年 熊本地震 避難者18万人の約7割が車中泊避難を経験
車中泊が爆発的に増えた理由
震度7の地震が4月14日、16日と3日間のうちに2回発生したことで、倒壊の恐怖から建物内の避難に不安が高まり、比較的安全な屋外の車に避難する人が急増しました。

2024年 能登半島地震 多くの建物が倒壊
能登半島地震では、家屋の倒壊率が非常に高く、自宅での避難ができない人が続出しました。道路の破損も激しく、避難所に行けない人が車中泊を余儀なくされました。
車中泊は自宅が激しく損壊した際や、避難所の利用が困難な場合に
「第二の避難所」として安全に避難する選択肢の一つとなります。
自宅だけでなく、車にも備える分散備蓄
食料やトイレなど防災備蓄を自宅に備えておくことは重要です。しかし、自宅が倒壊してしまうと、備えていたものを取りに行くことができません。一ヶ所に集中して保管しておくのは便利ですが、同時にリスクでもあります。
車に備えておくことでリスクを分散できる
災害は、自宅にいる時だけ起こるとは限りません。家だけでなく車にも備えておくことで、災害に遭遇した時のリスクを小さくできます。車載防災は、移動中の被災だけでなく、分散備蓄としても効果的です。

車中泊避難で忘れてはならない健康リスク
車中泊避難は有効な選択肢ですが、健康面では決して忘れてはならないことがあります。
それがエコノミークラス症候群による健康リスクです。
命に関わるエコノミークラス症候群とは
飛行機や乗用車など狭い空間で長時間、同じ姿勢を続けることで、足や下半身に血の塊「血栓」ができ、血管を通って肺に詰まると、酸素を取り込めなくなったり(呼吸困難)、心臓から血液を押し出せなくなり(急性心不全)最悪の場合、死に至ります。

症状
突然はじまる息切れ、胸の痛み、せきなどの症状がよく見られます。突然の呼吸困難や心停止が最初に起こる場合もあります。症状が、風邪や慣れない車中泊による疲れなどと勘違いされやすく、本人も自覚しにくい危険な病気です。

「動かないこと」が命の危険に繋がる
熊本地震では災害直後(4~7日後)からエコノミークラス症候群の患者が集中的に発生。多くの方が亡くなりました。エコノミークラス症候群は無症状・突然死といった沈黙の病気です。老若男女問わず発症する点や、被災からしばらく経過してひと息ついたころにリスクが高まる点も怖い病気です。そのため、注意点や予防方法をしっかり頭に入れて、リスクから身を守りましょう。
エコノミークラス症候群を予防する3つの対策
①積極的に水分補給を行う
避難所や車中泊では、「トイレが不衛生」「トイレが近くに無い」「トイレに行きたくない」といった理由から、水分補給を控える傾向にあります。しかし、水分不足になると血液が濃くなり、血栓ができやすくなるため、非常に危険です。1日約2Lを目安に、こまめな水分補給を行いましょう。
なお、アルコールは利尿作用により脱水を進めるため、被災中の飲酒は避けましょう。
②1~2時間ごとに車外へ出て歩く
長時間同じ姿勢を続けないことが非常に重要です。安全を確認したうえで、1~2時間ごとに車外へ出て、5分以上歩いたり、軽く足を動かしましょう。血流が改善して血栓リスクが大幅に下がります。特に、発災直後の数日間は運動不足になりがちで、発症リスクが高まるため、意識して身体を動かすことが大切です。
③足を伸ばして休む
就寝時は、できるだけ足を伸ばした姿勢で休むことが理想です。ミニバンなどで車内をフラットにできる場合は、横になって休むことで血流を保ちやすくなります。横になる事が難しい場合でも、シートを十分に倒し、丸めたタオルや荷物などで足を少し高くすると、血液の流れを助ける効果が期待できます。また、足を組んだ姿勢は血流を妨げるので避けましょう。
どれだけ準備しておけばよい?
車載備蓄は3日分を目安に準備しましょう
3日分の備えがあれば、渋滞から長時間の立ち往生、車中泊避難まで幅広い状況に対応できます。
以下にトイレ、保存水、非常食の必要数量をまとめました。
①車載トイレは1人あたり「小便12回・大便3回」が目安
一般的に人は、1日に5回~7回程度トイレへ行くと言われています。
トイレの内訳としては
●小便:1日4回
●大便:1日1回
これらを目安として考え、3日間では小便12回・大便3回分の車載トイレが必要になります。
これだけ備えていれば「高速道路の急な渋滞」「大雪による長時間の立ち往生」「車中泊避難」など、想定される様々な場面に対応可能です。
②保存水は1人あたり6Lが目安
ゴールデンウイークやお盆、年末年始の渋滞は数時間で収束することがほとんどです。車載トイレを備えておけば大きなリスクにはなりません。
しかし、大雪による長時間の立ち往生や災害による車中泊避難では、車内で数日間過ごさなければならない場合があります。命に関わるエコノミークラス症候群を防ぐためにも水分補給は欠かせません。そのため、1日2Lを目安に、3日分で合計6Lの保存水を備えておくことをオススメします。
③非常食は1人あたり9食が目安
長時間の立ち往生や車中泊避難では、車内で数日間過ごさなければならない場合があるため、エネルギー補給のためにも1日3食を目安に、3日分で合計9食の非常食を備えておくことをオススメします。
豪雨被害は毎年各地で発生
車が危険になる前に「脱出」を
近年、日本では毎年のように記録的な豪雨が発生し、道路冠水によって車が動けなくなる事例が全国で相次いでいます。



車は水深が浅く見える道路でも走行不能になります。(深水30cm以上)また、水位が上昇するとドアには水圧がかかり、深水60cmでは通常の5倍近くの力が必要になると、JAF大分支部が実験結果を公表しています。車の走行不能と同時に電動パワーウィンドも停止する可能性があるため、逃げ遅れると車内に閉じ込められる危険が生じます。
緊急脱出ハンマーを備えておきましょう
緊急脱出ハンマーがあれば、窓を割って車外に脱出することができます。いざという時に備えて、トランクではなく運転席から直ぐに取り出せるダッシュボード等に備えておくことをオススメします。

車載防災は「待機する備え」と「脱出する備え」をできる範囲から
ここまで、大雪や地震、豪雨など様々なシチュエーションで必要となる車載防災品をご紹介してきました。渋滞や長時間の立ち往生、第二の避難場所としては車内で安全に待機する備えが重要になりますが、一方で豪雨による道路の冠水では速やかに車から脱出する備えが必要になります。しかし、必要なものを一度に全て備えるのはコストも大きくなりますので、可能な範囲から始められることをオススメします。災害時、本当に困るのは「何も備えがない状態」です。少しずつでも備えを始めておくことが、自身だけでなく家族を守る第一歩になります。
用途に合わせた車載防災セット | THL ストア
まずは最初に備えたい車載トイレセット
トイレを備えることで、遭遇率の高い渋滞から雪による長時間の立ち往生、地震直後の車中泊避難など様々な場面で役立ちます。トイレを備えた後で保存水を準備しておけば、「トイレを我慢することによるエコノミークラス症候群のリスク」も避けられます。車載防災を始める際、まず備えていただきたいのがトイレです。
安心・車載トイレセット
最大3日間(72時間)の立ち往生に対応!
渋滞・長時間の足止め時も安心の車載トイレセットです。
1日5回のトイレを3日分備えています。
小便×12回分
大便×3回分
その他、ティッシュ・ウエットティッシュ・ポンチョがセットになっており
車で移動中のトイレに必要な全てが揃っています。
最低限の備えを幅広く揃える車載備蓄セット
トイレ・非常食・保存水、その他の防災用品をバランスよく揃えたスターターセットです。1日分の非常食3食、小便トイレ2回分、アルミブランケット、軍手、非常用持ち出し袋に、500ml保存水が2本または3本セットの2種類あります。非常食・保存水は共に-20℃~80℃保管が可能な7年保存商品です。まずはバランスよく車載防災を始めたい方にオススメです。
安心・車載備蓄セット500ml×2本
安心・車載備蓄セット500ml×3本
長時間の立ち往生、車中泊避難に備える非常食・保存水
立ち往生や車中泊避難では車内に数日間待機することとなるので、エコノミークラス症候群のリスクを下げる保存水、エネルギーとなる非常食が必要です。いくつかのバリエーションをご用意しておりますので、どこから備えるかに合わせてお選びください。
保存水を3日分しっかり備えたい方へ
長期保存水5年・7年・10年
車内で安心して保管可能な-20℃~80℃対応です。
保存期間5年・7年・10年の3種をご用意しています。
500ml×24本または2L×6本の2タイプがあります。
どちらも1ケースで合計12Lになりますので1人6日分の量です。車と自宅での分散備蓄として備えるのもオススメです。
非常食を3日分しっかり備えたい方へ
安心パーソナル基本セット
安心パーソナル満足セット
保存水も一緒に備えたい方へ
安心パーソナル基本セット+Water
安心パーソナル満足セット+Water
3日分の非常食と保存水をまとめて備えたい方へ
安心ペア基本セット+2L Water
安心ペア満足セット+2L Water
車から安全に脱出する防災セット
安心・ドライブ防災セット
窓ガラスを割って脱出する緊急脱出ハンマー。
脱出後、安全な場所へ避難する際に、あると便利な小便トイレ(2回分)、大便トイレ(1回分)、レインコート、アルミブランケット、軍手、絆創膏・綿棒、ホイッスル、発行スティック、マスク(3枚)、ウエットシート(20枚入り)、防災カードなど12点を厳選したセットです。
万が一の災害から従業者・ご家族を守る備えをしましょう!
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