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2021年から水銀灯(ランプ)の製造および輸出入が禁止。

採掘から加工、廃棄に至るまで、水銀利用による人への健康被害や環境破壊といったリスクを低減するべく2013年に水俣条約が採択されました。これにより工場や倉庫で広く用いられてきた照明機器である水銀灯の製造、輸出・輸入が2021年より禁止されています。





水銀灯からLEDに切り替えるメリット

2015年頃であればLEDは高価なうえ品質も安定しておらず、使用中の水銀灯ランプが切れた際はそのまま水銀灯やメタハラを選ぶのが無難な選択でした。
しかし、LEDの品質が安定し実用性が高まり低価格化している今、水銀灯を使い続けるメリットはあるのでしょうか?
水銀灯を使い続けるには市場在庫品を購入するしかありません。今のところはまだ流通しています。
しかし、いずれは市場から姿を消し入手出来なくなります。



水銀灯とLEDの性能面を比べてみます。



電気使用量

水銀灯と同等の明るさを得るためにLEDが必要とする電力は僅か30%程度です。単純に消費電力が70%も削減されます。
光量の多いモデルや角度調整機構付きのモデルであれば導入灯数を抑え、結果として現状より灯数削減となるなど、より高い省エネ効果を実感出来る事でしょう。



寿命

一般的に水銀灯の寿命は6000~12000時間とされています。
多くのLED照明の寿命は50000~60000時間と水銀灯の5倍以上長持ちです。高所照明の交換工数とそれに伴う現場の稼働停止時間を鑑みても、長寿命である事は交換サイクルが伸びるという多大なメリットとなります。



点灯速度

ご存知の通り、水銀灯は電源を入れてから全光束(最も明るい状態)に至るまで5分以上かかります。
かたやLEDは電源投入直後から瞬間的にほぼ全光束に到達します。水銀灯と比べ節電としての消灯も手軽に行なえますし、停電後の復旧等にも明確な差があります。


光の質

人間の目と脳は太陽光で照らされた物の色カタチが自然(基準)であると認識します。人工光の自然さを測る指数として演色性(Ra)というものがあります。
日中の太陽光をRa100とするのが一般的です。水銀灯のRaは10~30程度と、太陽光で見たモノと色味がまったく異なります。
LEDは製品毎に異なりますが概ねRa70以上と太陽光に近い数値となります。また、当社の製品にはRa98といった高演色性モデルもあります。
材料や仕上がり製品の色味が重要な現場であれば、高演色性モデルのLEDへの切り替えを是非お勧めします。




LEDに切り替えるメリットはご理解頂けましたでしょうか?
続いては逆にデメリットと考えられる点も見ていきましょう。



LEDに切り替えるデメリット

価格

5年程前と比べ安価になったとは言え、まだまだ水銀灯”ランプ”との単純比較ではLEDは高価です。
LEDに切り替える導入コスト、それと省エネ性能による削減される運用コストを試算していただければ、何年後に償却可能であるかは簡単に算出できます。


お使いの水銀灯数が多ければ多いほど切り替えメリットは増大します。


指向性のある光

放射状に広がる水銀灯ランプの光と異なり、LEDの光は直線的です。
その為、照らしている部分と照らせない部分の差が顕著となりがちです。
当社商品は複数コア(照射面が複数ある)構造により、それぞれのコア角度の調整が可能です。お客様の環境に合わせた設置を行う事により照射ムラが起きにくく、隅々まで明るく照らせる照明となっております。
具体的にはこちらの商品です → アイ・ベーシック L140-BA


光源が眩しすぎる



LEDはその優れた発光性能である故に、人が光源を見てしまうと目に過度な刺激やストレスを与えてしまいます。
当社の照明は他コア化による光源分散や、内部反射構造により柔らかな光の質を実現しています。
作業者の瞳や健康に配慮した照明をお選びください。
具体的にはこちらの商品です → アイ・マイルダー L120-MD




以上のように、以前までのLED照明であれば使用を躊躇する要素、そのほとんどが解消されています。
まだ水銀灯をお使いという事でしたら、LED照明への切り替えをご検討ください。
私達THLホールディングスがお手伝いさせていただきます。
ご不明点がございましたら、是非お問い合わせください。